トビムシ|ダンゴムシと一緒に飼いたい生物

この記事は海外のダンゴムシ飼育で役立つ情報を発信する記事です。

目次

トビムシとは

ダンゴムシを飼育する際にぜひ一緒に飼いたい生物にトビムシがいます。

トビムシとは体長1mm未満-3mm程度の土壌中に生息する節足動物です。腹部にある跳躍器を使ってピョンピョン飛び跳ねる様子が名前の由来です。

土壌のみならず樹皮や水面など様々な環境に生息し、腐植や菌類を食べているとされています。

テラリウムや室内で観葉植物を育てている家庭などでは、テラリウム内や植木鉢で発生したトビムシが湿気の高い部屋で大発生したりするので害虫と扱われることが多いようです。

トビムシがいることのメリット

いかにもムシっぽいフォルム、大発生して蠢く姿、それらがぴょんぴょん跳ね回る様子などから、害虫として扱われることの多いトビムシですが、ダンゴムシ飼育においては多くのメリットをもたらしてくれる益虫であると筆者は感じます。

そのメリットを以下にいくつかご紹介します。

食べ残しの処理係

ダンゴムシ飼育で採用される野菜や人工飼料は、トビムシも大好物なものが多いです。

ダンゴムシが食べ残したり、食べこぼした餌をトビムシが食べて分解してくれるおかげで、飼育ケース内が清潔さを保つことに貢献してくれます。

細菌類の抑制

基本的にダンゴムシの飼育ケース内にはダンゴムシのフンや食べ残しが大量に存在します。そして、ダンゴムシの飼育ケースは多湿で管理することが多いです。

この2つの要素が合わさると、細菌などの菌類が発生しやすい環境ができあがります。というより、ダンゴムシの飼育ケース内は様々な細菌で溢れかえっていると思っていいでしょう。

ダンゴムシも腐植や菌類を食べるので、ある程度であれば問題ないと思いますが、ダンゴムシが消費しきれないほど大量の菌類で溢れてしまうと、床材や食べ残しは腐りやすくなります。

腐った有機物が多くなると飼育ケース内の環境崩壊につながるので、なるべく避けたいところです。

トビムシがいてくれると、ダンゴムシが食べきれない腐植や菌類を積極的に食べて分解してくれるので、飼育ケース内の環境安定につながります。

餌の提供

トビムシのフン、脱皮後の殻、死骸などはすべてダンゴムシの餌となります。

とくに脱皮殻や死骸は動物性のたんぱく質やカルシウムの補給になるので、あたえている餌以外の栄養補給源となります。

トビムシがいることのデメリット

トビムシがいることで、トビムシのフンや死骸が発生します。

それらはダンゴムシや同じトビムシが食べて分解するのですが、あまりにも多いと腐敗の原因となり飼育ケース内の環境崩壊につながります。

トビムシが飼育ケース内に大量に発生するのは、ダンゴムシの餌の与えすぎが原因であることが多いです。

トビムシは餌が無ければ自然と数を減らすので、調節したい場合、まずはダンゴムシに与える餌の量を見直すことから始めましょう。

トビムシの導入方法

トビムシを飼育ケース内に導入するには、トビムシを捕獲するか購入するのが手っ取り早いです。

トビムシを捕獲するなら、ある程度湿った地面に落ちている落ち葉などをビニール袋などに詰めて持ち帰り、それを口を開けた状態で飼育ケース置いておくだけで、数日後にはトビムシが定着しています。

しかし、この方法だとトビムシ以外の昆虫や土壌生物も一緒に飼育ケース内に持ち込む可能性が高いため、トビムシだけを導入したい場合は、ECサイトなどからトビムシを購入するのが良いでしょう。

脱走しないか不安

トビムシが脱走して、家の中で大繁殖しないか不安な方もいるでしょう。

トビムシは湿気が無いと生きていけない生物なので、湿度50%程度の家庭であれば、脱走しても自然と消滅するか、そもそも脱走しないことが多いです。

しかし、湿気が多くカビなどが発生している家庭は、トビムシにとっても生きやすい環境といえるので、脱走や大繁殖も起きやすいでしょう。

とはいえ、こまめな換気を行って、定期的に掃除をして清潔を保っている家庭ならば、トビムシは発生することはまず無いでしょう。

まとめ

ダンゴムシと一緒にトビムシを飼育する事は、ダンゴムシを長期飼育する上でメリットが多いのでぜひおすすめします。

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