この記事は海外のネッタイコシビロダンゴムシであるアンバーダッキーの飼育に適した湿度について考察する記事です。
飼育環境の湿度
我が家のアンバーダッキーの飼育ケースの湿度(空間湿度)は、季節にもよりますが年間を通して80%付近をキープするように管理しています。
特に乾燥が著しい冬は、少なくとも2日に1回は霧吹きなどで加湿するようにし、最低でも75%以上の空間湿度を保つように気を使っています。
冬の時期は気温と湿度を高めに保っていてもアンバーダッキーの活動は消極的な印象を受けます。
梅雨の時期はケース内の空間湿度が85-95%という超高湿度な状態をキープしています。そしてアンバーダッキーが最も活動を活発にする時期でもあります。
餌をモリモリ食べ、繁殖を繰り返すので普段より多めのごはんを提供して夏バテや栄養失調にならないように気を付けています。
しかし、超高湿度を維持することで床材やシェルターや食べ残した餌などの腐敗も活発になるので、飼育ケース内の環境が崩壊しないように、日々の観察と細やかなメンテナンスを心がけています。
生息地タイの湿度について
アンバーダッキーの生息地であるタイの湿度を知ることも、飼育のヒントになるかと思い調べてみました。
タイの年間平均湿度は70-80%程度。気候はケッペンの気候区分では熱帯気候に分類され、年間を通して高温多湿な環境です。
タイには日本のような四季は無く、乾季(11-2月)暑季(3-5月)雨季(6-10月)という3つの気候が1年のサイクルを構成しています。
特に雨季は気温が30℃以上でスコールという大雨が1日に数回降ることもあり多湿を極める時期です。
もちろん、これらの数値や情報はアンバーダッキーが住む周辺環境に限定されたものではないでしょう。
ですが日本とはあまりに違う気候ということもあり、こういった情報を頭に入れておくことで、日々のお世話のヒントになることもあるかと思います。
まとめ
湿度は温度以上にアンバーダッキーの飼育の肝となる要素だと思います。
腐敗や環境崩壊などの原因ともなる要素なので管理が難しいですが、それを上手にコントロールすることがアンバーダッキーの健やかな成長と繁栄への近道かもしれません。