ムカデの混入
国産、海外問わずダンゴムシ飼育で使われることが多い腐葉土や黒土といった基質ですが、使用する際は小型のムカデが紛れ込んでいることに注意する必要があります。
紛れ込んでくるのは成長しても体長1cm程度のイシムカデ目が多いです。非常に小さなムカデですが、生まれたばかりのダンゴムシの幼虫などは格好の餌食となってしまいます。
ホームセンターなどで売られている物を購入してダンゴムシ飼育に使用する際は、以下の事に注意することでムカデの混入を回避できる可能性があります。
- 日陰に陳列されているものを避ける
- 袋に穴が開いているものを避ける
日陰の涼しい場所に陳列されている物は、ムカデだけでなく様々な生物が生息していることが多いです。
腐葉土や黒土を購入する際は、日向に陳列されている物や屋内の棚の上の方に陳列されている物を選ぶようにしましょう。
また、腐葉土などの袋にはガスが発生することを想定して予め穴をあけている商品があります。そういった穴が開いている物も、生物が侵入し内部で繁殖している可能性があるので購入は避けましょう。
もしムカデの発生を確認してしまったら、なるべく早く飼育環境のリセットを行うことをおすすめします。
酸欠
また、腐葉土や黒土を床材として使用する際は酸欠にも注意が必要です。
先ほど述べたように腐葉土や黒土は発酵する過程でガスが発生します。
ダンゴムシ飼育では高湿度を維持するために密閉性の高いケースを使用することが多いですが、床材の分解過程で発生したガスがケース内に充満すると、ダンゴムシたちが酸欠となってしまいます。
ダンゴムシたちが普段では見られないシェルターの外や高所にいる場合は、ケース内で何か異常が発生している可能性が高く、床材として腐葉土や黒土を使用している場合は酸欠の可能性も考慮しましょう。
酸欠に対する予防策は以下の通りです。
- 飼育ケースの通気性を良くする
- こまめに床材を交換する
飼育ケースの通気性を良くする場合、湿度の維持が難しくなるので飼育難易度が高くなってしまうのが難点です。
こまめな床材の交換は飼育環境を清潔に保つことにもつながりますが、ダンゴムシたちのストレス値は高くなるので結果的に良い選択かは微妙なところです。
まとめ
高湿度を維持しやすいため採用されることが多い腐葉土や黒土ですが、デメリットも多いので床材に採用するかどうかは、お世話できる頻度や観察できる時間を基準に判断しましょう。