エコーとハウリングとリバーブがごちゃごちゃな件

YouTubeのLIVE配信なんかでときどき配信中に「ハウってる」と表現することがありますが、ほとんどの場合ハウっていません。

また、「エコー」に関してもエコーではないことが大半です。

じゃあ「ハウってる」とはなんなのか。「エコー」とはなんなのか。簡単に説明したいと思います。

まず「ハウってる」の正体から。

そもそも「ハウってる」とは「ハウリングしている」の略語ですので、生放送内でハウリングが発生していると思っている人がいるためそのような表現がされています。

しかし、これはだいたい「リバーブ」か「エコー」の事を指しています。

「リバーブ」とは「残響」のこと。音が空間で反射・拡散して減衰していく現象を指します。銭湯やお風呂で声がボワーンと広がるあれです。

「エコー」とは「やまびこ」の事で、つまり「反響」です。やまびことは音が山などの障害物で反射して、遅れて聞こえてくる現象のことです。

では「ハウリング」とはどういった現象なのでしょうか。

「ハウリング」とは、マイクで収音・増幅した音をスピーカーから発射!→その音をマイクが再び拾う!→増幅した音をスピーカーから発射!→その音をマイクが再び拾う!という地獄のループを繰り返すことで起こる現象です。

体育館での校長先生のあいさつやカンファレンスなどで、不快な「キーン」や「ピー」といった爆音が発生するアレです。

今どきのLIVE配信ではめったにお耳にかかれない現象ですね。


では次に生配信における「エコー」についてです。

これはだいたい「リバーブ」のことを指しています。

リバーブとエコーに関しては上で説明してるとおり全然違う現象ですが、ごっちゃにされやすいようです。

オーディオインターフェースなどのリバーブ機能を利用した「声芸」のシーンなどで「エコー芸w」などのチャットコメントが散見されますが、リバーブ機能を使っているのですから、これはリバーブ芸ですね。


まとめ
専門用語って難しいですよね。

でもどれも全然違う現象なので間違った伝え方をしていると、正しく理解している人は混乱します。

たまーーーに、伝え方が正しくない事が原因で生主とリスナーのアンジャッシュが起きたりしているので、楽しくコミュニケーションをとるためにも、正しい言葉選びをしたいですね。

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