この記事は海外のダンゴムシ:アンバーダッキーの飼育容器に関する記事です。
”アンバー=琥珀”の体色と”おもちゃのアヒル=ダッキー”のような見た目からアンバーダッキーと呼ばれるこのダンゴムシは、タイの洞窟に生息していると言われる等脚目の一種です。
かわいらしい姿が魅力的なこのダンゴムシを快適に飼育するための容器を紹介しますので、これから飼ってみたいという方は是非参考にしてみてください。
1.おすすめ飼育容器
飼育容器に関してですが、観察か繁殖かによって選択肢に若干の違いが出てきます。
ここではアンバーダッキーの飼育におすすめの容器を紹介しながら、それぞれの長所と短所もあわせて紹介します!
- プラケース
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「アンバーダッキーのかわいい姿を沢山観察したい!」という方には側面の透明度が高く、視認性の良いプラケースがおすすめです。
ホームセンターや100円均一ショップにも置かれているため入手が簡単。しかも軽くて丈夫なので、日々のメンテナンスや移動がとても楽です。
サイズも大小さまざまな商品展開がされており、飼育頭数に合わせて適切なサイズが選べる点もうれしいところ。
どの容器で飼育を始めればよいか分からないという方は、とりあえずこのプラケースを用意すれば間違いないかと思います。入手しやすくメリットも多いプラケースですが、もちろん欠点も存在します。
たとえば、プラケースのフタは通気性の良いメッシュ構造になっていることが多いです。アンバーダッキーの飼育において乾燥は天敵ですので、この構造は少々厄介です。
対策としてはフタとケースの間に濡らしたペーパータオルを挟んで、湿気を逃げにくくするなどの方法があります。また、クリアスライダーのようなあらかじめ密閉性が高く設計されているプラケースを選択するという方法もあります。
メッシュのフタでもう一つ問題となるのが、ハエが大量に発生するリスクがあるという事です。
アンバーダッキーの飼育においてハエの発生はほぼ不可避です。どんなケースを使用しても必ず発生します。プラケースを使用している場合、フタの隙間からハエの出入りが自由な状態となっているので、ケース内で繁殖したノミバエやキノコバエなどの小さなハエが家の中に大量発生する可能性があることをお覚悟ください。
対策はとにかく「入れない出さない」ことです。 - プラスチックコンテナ
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繁殖・観察どちらにも対応でき、移動やハエ対策にも高い適正をもっているのがプラスチックコンテナです。
主に工具や道具などを保管する目的で販売されていることが多いですが、軽くて頑丈で密閉性が高いため、枠組みにとらわれず様々な用途で使用されています。
商品ラインアップが豊富ですが、アンバーダッキーの飼育で使用するなら防水性のある商品を選択することをおすすめします。フタと容器の設置面にパッキンがついているものが防水容器として販売されています。
高い密閉性のおかげで、ハエの発生対策が容易な事や、匂い対策にも一役買ってくれることでしょう。
透明性の高い商品であれば、側面や上からの観察も可能なので、個人的にはアンバーダッキー飼育における最適解だと思っています。
欠点はフタに通気穴を空ける加工が必要な事です。工具やカッターで穴をあける必要があるため、非力な人や工作が苦手な人には少々つらいところです。通気穴は不織布でふさいでしまえば、通気性を確保しながらハエの侵入を防ぐことが可能なので超絶おすすめです!
加工技術がないとその性能を最大限引き出すことができない反面、その点さえクリアできればアンバーダッキー飼育において最強の飼育容器となってくれるでしょう! - ガラス・アクリル水槽
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熱帯魚を飼育・観察するための容器である水槽も選択肢の一つです。
視認性が良いのはもちろんの事、プラスチック容器とは違いキズが付きにくく、長期間にわたって快適な観察が可能です。インテリア性が高いのも魅力です!
欠点としては「ガラス水槽は重い」ということです。設置する場所への配慮や、メンテナンス性の悪さが使っているうちに身に染みてきます。アクリル水槽であればプラスチック並みに軽いので重さに関するデメリットは解消されますが、非常に高価です。
また、ガラス水槽もアクリル水槽も落とすと割れたり、粉々に砕けます。移動時にうっかり落としてしまった日にはそれはそれは悲惨なことになりますので、水槽を使用する際は、長期維持を目的としたセッティングを構築するのが良いでしょう。
2.避けたい飼育容器
- ガラスビン
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「映え」を意識したガラス瓶での飼育は正直お勧めしません。
たしかに透明で狭い環境なので観察はしやすいでしょう。しかし、メンテナンスが悪いので、日々のお世話のハードルがぐっと上がります。また、狭い環境ですので、小さな環境悪化が大きな環境悪化に結び付きやすいです。短時間で劇的に環境が悪化することも少なくなく、崩壊するリスクが高いので、ガラス瓶での飼育はおすすめできません。初めてアンバーダッキー飼育に挑戦する際は長期間安定した維持が可能な容器を選択するようにしましょう。 - 発泡スチロール容器
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発泡スチロールの容器での飼育は悪いものではないと思います。安価に暗めで多湿な環境を構築できるので、慣れてきたらありかもしれません。
問題は湿度のコントロールが難しい点です。透明なケースであれば、土の湿り具合を側面から目視で確認できるのですが、透明性のない発泡スチロール容器の場合はそれができません。
空間湿度が高めの多湿環境をこのむアンバーダッキーですが、地面が水没してグシャグシャの環境はさすがにNGです。ですので、湿度コントロールに絶対の自信がある場合を除き、発泡スチロール容器での飼育は避けるのが無難化と思います。
まとめ
アンバーダッキーを飼育する容器について基本的には、土がたっぷり入って軽くて頑丈!であることが大前提となってくると思います。そこから自分の生活にあった容器を選択していくことで、楽しいアンバーダッキーとの生活が始まると思います。
みなさまも自分のライフスタイルに合った最強の飼育容器をさがしてみてください!